身体で感じる欠陥住宅|耐震診断・耐震補強をお探しなら小野設計社、東京・千葉をはじめ関東全域に対応

コラム

身体で感じる欠陥住宅

設計グループのパート従業員、Jです。小・中・高の子ども達を育てながら、業務にいそしんでいます。
私からは「身体で感じる住宅欠陥=シックハウス」の観点から考える欠陥住宅について、お話しします。

原因不明の異常

「目がチカチカする」「頭痛やめまいがする」「咳が止まらない」…在宅中にこんな異変を感じたことはありませんか?
または「室内にカビが発生した」「異様なニオイがする」等、五感で感じる異常はありませんか?
これらは、もしかしたら住宅の欠陥が関係しているかもしれません。
それぞれに考えられる、主な原因を探ってみましょう。

これが原因かも…

まずは「目がチカチカ」「頭痛・めまい」「咳」について。これは建設に使用した建材、塗料、接着剤に含まれる化学物質が、
室内の空気を汚染している可能性があります。その汚染された空気を許容量以上に吸い込むことで引き起こされる病気を、一般的に「シックハウス症候群」と
呼んでいます。
現在、建築基準法で規制されている化学物質はホルムアルデヒド、クロルピリホス等です。
化学物質は家具等建材以外にも使用されていますので、注意が必要です。
次に「カビ」について。これは雨漏りや排水管の破損により雨水が建物内部に入り込み発生させている場合と、高気密住宅で換気を十分に行えていない事により、大量に発生した結露が原因になる場合等があります。
また「ニオイ」は、化学物質によるものと、排水設備の不良が関係しているものが考えられます。

こんな影響も

「頭痛」や「めまい」について、身体の五感ではない部分に影響が出ることもあります。
床に傾斜があった場合、人によっては体内の平衡感覚を司る三半規管が影響を受け、頭痛やめまい、
吐き気といった症状が出ることもあるのです。

専門家の判断を

床の傾斜については品確法の『住宅紛争処理の参考となるべき技術基準(平成12年建設省告示第1653号)』によると、
1000分の3未満の傾斜を「構造耐力上、瑕疵(欠陥)が存在する可能性は低い」と定義づけています。しかし、だから欠陥が存在しないのか?といえば、欠陥が全くないとは言い切れないのです。
「調べてほしいが、どこに相談すれば良いのか」「とにかく不安を解消したい」「どこからどこまでが欠陥と判断されるのか」
一般的に、そうした方が大多数かと思います。
そこで登場するのが、設計の専門家である建築士です。これまでお話してきた状態を、より詳しい調査や診断により、依頼者様にご報告します。

小さな原因が、毎日生活を続けていると大きな不具合に発展することがあります。
当社も、お客様が安心して暮らしていけるお手伝いができれば、と思っています。