設計部のJです。今回は建物の「地震に対する備え」について、私からお話ししたいと思います。
私たちが生活する中で住宅に求めることといえば、「居心地のいい家=安心できる家」ですよね。
安心を手に入れるために、まずは現状を知ることから始めましょう!
私たちがくらす日本の陸域には、約2,000におよぶ活断層があると言われています。
他の大陸と比べると決して大きくない陸域に、そんなにたくさんの活断層が
存在しているとは…驚きです。
研究家によれば「今後いつ大規模地震が発生してもおかしくない」と予測されています。
怖いですね。
では、地震が起きても安心して住み続けるために、私たちにできることは何でしょうか?
耐震診断をしてくれる業者を、自治体で紹介してもらったりサイトで検索したりする方法も
ありますが、まず、ご自身でセルフチェックをしてみることもオススメです。
一般財団法人 日本建築防災協会では、一般の方に向けた耐震診断や耐震改修工事についての
情報発信を行っており、 サイトからパンフレットをダウンロードできたり、コンテンツを
選択すると自己診断することもできます。
参考:一般財団法人 日本建築防災協会「地震に強い住まいづくりのためのお役立ち情報」
http://www.kenchiku-bosai.or.jp/taishin_portal/oyakudachi/
そもそも耐震診断とは、既存の建物を調査して、地震に対する安全性を診断することです。
建築士等の有資格者が建物の配置、壁量、接合部の状態、劣化の有無、地盤の状況等を
考慮して診断します。
建築基準法上の建物の耐震性について、1981(昭和56)年6月1日以降に建築確認がされたものは
「新耐震基準」、それ以前のものは「旧耐震基準」とされています。
1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災で、被害のあった家屋の大多数は「旧耐震基準」の
建物でした。
耐震基準は被害が多く確認された大規模地震が起こるたびに改正されています。
もし、専門家の診断を受けたい、とお考えなら、当社でも耐震診断を承ります。
診断方法や費用など、お気軽にお問い合わせください。
また、各自治体では耐震診断や耐震補強設計・リフォームに対する助成金制度を設けています。
備えあれば憂いなし。大切な家族と、お住まいについて話し合ってみてはいかがでしょうか。