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コラム

欠陥建物トラブルの実例

当社の最年少、Kです。
前回までは「欠陥住宅」を取り上げてきましたが、今回は実際にご相談をいただいた訴訟案件についてお話しします。

無責任な施工会社により工事がとん挫した事例

1年前、共同住宅兼店舗の工事が建築途中でストップした物件のご相談を対応させていただきました。
この工事における未完成部分は多く、バルコニーの手摺の高さ不適合、設備機器や消防避難器具の未設置等が見られました。
建築基準法で義務付けられた完了検査と消防検査は受けたものの、当然不合格。
この状態からオーナー様よりご相談を受け、現地調査を行いました。まず、図面を修正するところから始め、同時に消防局や検査済証を発行する
第三者機関との協議等も実施。
結果、正しい図面(内容)での検査済証と消防局の許可を無事に取得することができました。
工事についても、オーナー様には精神的にも大変な中で多大なるご協力をいただき、無事に完了することができました。

ずさんな工事の物件を目の当たりにして

オーナー様がデザイン(表面的)に満足していても、建築の知識を持たない人には分からない…
見えないところにも落とし穴があります。
例えば、クロス(壁紙)の性能や窓の大きさ、屋根材や外壁材にも規定があったり、
共同住宅等では「界壁」が必要だったり。
実は結構、細かな決まりごとがあるんです。
全ての建築物において納期を守ることは重要ですが、このようなことが起こると、
共同住宅や店舗ではオープンまでのスケジュールに影響が出るなど、オーナー様にとって深刻な問題に発展することがあります。
実際、先ほどのオーナー様も先の見えない不安の中、どこに相談すれば解決するのか、
お困りの様子が見て取れました。

住宅の欠陥だけでなく、経営する店舗やアパートの建築トラブルでお悩みの方の力になりたい、と、私は思っています。
訴訟にむけた資料として必要な所見書も、実際に現地に出向き調査した上で作成します。
どんなちいさな不安でも構いません。お気軽にご相談ください。もちろん、戸建住宅にお悩みをお持ちの方もどうぞ。